今さらですがETC


 ETCを装着して一年以上が過ぎましたが、なかなか割引のシステムが分かり難いので、自分のペースで利用して割引になっていたらラッキー的な使い方が殆どでした。
 昨年夏くらいからは、システムを勉強して積極的に活用するようにしてきましたが、それでも納得できない部分が多かったんです。その積み重ねのお陰で、漸く使い方を納得、これって考えるのが面倒だけど、使いこなして時間帯を変えるだけで、最大50%OFFになってしまうのです。
 実例を交えながら、手堅い使い方を解説します。
<割引のシステムを理解すべし>
ETCの利用率は19年3月1日現在で66.5%に達しました。サービスが拡大しているので上手に利用すればかなり節約ができる。割引は大きく分けて3つあります。
「通勤割引」 「早朝夜間割引」 「深夜割引」
大都市近郊区間以外、朝(6〜9時)夕(17〜20時)の通勤時間帯の中で、走行距離が100km以内の場合、最初の1回に限り5割引。 早朝夜間時間帯(22〜6時)に大都市近郊区間を少なくとも1区間走行し、1回の走行距離が100km以内の場合、5割引。 深夜時間帯(0〜4時)に走行した利用区間の通行料金が5割引。利用距離に関係ない。さらに平日ならば、22〜24時までは3割引に。
通勤割引の時間は3時間。複数のカードを用意して、100km以下毎にICを出て、カードを差し替えれば理論上は300km移動できる。。カード発行手数料も、サービス合戦が激化し無料な場合が多い。 定額の有料道路(例:高井戸−八王子間)も距離に加算されるが、一律8.8kmとして加算される。例外として、東京外環自動車道は利用距離に加算されない。 一番シンプルな割引で、0〜4時の間に利用時間が掛かっていれば50%OFF。さらに平日ならば、22〜24時までが30%OFF。23時に入って、6時に出ても適応されるので、移動は夜するのがお勧め。
東京近郊の大都市近郊区間

東北道(川口〜加須)/常磐道(三郷〜谷田部)/東関道(湾岸市川〜成田)/新空港道(成田〜新空港)/関越道(練馬〜東松山)/東名高速(東京〜厚木)/東京外環道(大泉〜三郷南)/中央道(高井戸〜八王子)

上記以外にも、3,000円が2,320円になる「アクアラインETC割引」や、首都高速が日曜祝日以外が22〜6時の間や、日曜祝日が終日20%offになる「曜日別時間帯別割引」、首都高に乗って直ぐに降りてしまう場合などに適応される「特定料金区間」など、いろいろなサービスもある。
<実際に活用してみると、結構お得!>
自宅から更埴まで常磐道経由で行く場合 合計 お得
通常 外環自動車道
500円
常磐道・上信越道
4850円
5350円
ETC 早朝夜間割引
250円
深夜割引
3400円
3650円 1700円
早朝夜間割引
250円
早朝夜間割引 練馬−富岡(98.7km)
1450円
※練馬から98.7kmの富岡で一旦降りる

通勤割引 富岡−更埴(99.7km)
1400円
※カードはそのまま。
※適応範囲の100kmを超えて移動する場合は、100km以下で一旦降りて、別のカードを差し替える。
3100円 2250円
 目的地に応じて、出発時間を決める。移動の距離はナビゲーションのハイウェイモードを利用するとICまでの距離目安が分かる。逆に、出先(大都市近郊区間外)から帰る場合は、通勤割引の時間帯に高速道路に乗るのが第一目標。ナビゲーションをチェックしながら100km刻みでICを出て、カードを差し替える。途中で時間調整をして、22時以降に大都市近郊区間内を出ればいい。

高速道路は長距離利用すれば割安になる計算のようで、100km以内で分割して割引を利用しても完璧に50%OFFにならない。苦労したあげく、納得の高価が得られない場合もあるので悪しからず。でも、チョット利用する時間を変えるだけで、2000円安くなるなら十分活用する価値はある。普通に生活していれば、翌日の仕事とか様々な都合もあるので、そればかりを求めることはできないけれど・・・。

<まとめ>
 1.目的地までの距離数で大まかなプランを立てる。
 2.距離計算はナビゲーションのハイウェイモードで。
 3.ETCカードは最低2枚持ちたい。
 4.通勤割引と早朝夜間割引のコンビネーションがカギ。
 5.帰路は通勤割引でスタート