創る側のこだわりは、かならず使い手にも伝わるものだ。創り手よ大いにこだわってくれ!

μ1030SWは最高のタフギア

砂塵だって怖くない
高い耐衝撃性
氷点下-10℃でも作動するタフネスさ

ソフトシェルの話し

ARC'TERYX GAMMA SV JASCKETARC'TERYX GAMMA SV JASCKET

GAMMA SV JACKET

 2004年の春だったと思う。子どもの頃からお世話になっている御徒町のODBOXにふらりと寄った。新製品チェックのみで、手ぶらで帰ってくることが多いのだがその日はチョット違った。
 妙に気になる一着が目に飛び込んできた。ガッチリした作りと立派な値段(確か37000円だったと思う)、何より胸の始祖鳥のマークが気になった。GAMMA SV JASCKET、アークテリクスとの出会いだ。

 DWR(Durable Water Resistance)加工されたポーラテックパワーシールドを使用し、結構タイトでフィット感が心地よい。それでいて素材のストレッチ性が高いので、思いの外動きやすい。袖を通したのが運の尽き、そのまま購入と相成った。

 その後、取材やパラグライダーのフライトと、このジャケットは欠かせないアイテムになった。ある時、岩場で転んだことがあったが、かすり傷ひとつ負うことはない。パワーシールドの名の通りの高いパフォーマンスを体感した。

 不用意にも洗濯時に乾燥機にかけてしまい、全体的に縮んでしまった。おまけに体重増加に伴い、小さくなってしまった。Mサイズを購入したが、Lを買い増そうか・・・。

P1184161.JPGDWR加工された Polartec Power Shield を採用

ARC'TERYX SIGMA SV JACKETARC'TERYX SIGMA SV JACKET

SIGMA SV JACKET

 そんな時に店頭で見かけたのがSIGMA SV JACKET、後ろ身頃も長めで大きいフードが付いているので使える幅が広がる。肩から上腕までが一枚の素材で構成され、肘は3つのパーツを組み合わせ肘を曲げたような形状になっているので、動きやすそう。今まではハードシェルにはこんな構造が多かったが、遂にソフトシェルにまで立体縫製が及んだことを痛感。

P1184163.JPG2種類のWindstopper素材を組み合わせる
 何より2種類のウインドストッパー、特にボディ部分の格子状のウインドストッパーが格好いい。

 随分長い間、躊躇っていたが、赤系のSALSAがカタログ落ちで安売りになっていたのを見つけ購入。実際に使用してみると、動きやすくかなり重宝した。

 ところが便利なはずの大きいフードが、意外と使い勝手が悪いことに気が付く。格好は良いのだが、使わない時に後ろに引っ張られる感じがして、襟元が落ち着かないのだ。

 それから、たいした問題ではないが、使っている間に裏地が剥離してしまう部分が何カ所か見られるようになった。それが原因なのかは分からないが、現在のラインナップからは消えている。

ARC'TERYX VENTA SV JACKETARC'TERYX VENTA SV JACKET

VENTA SV JACKET

 アークテリクスのラインナップの中、ウインドストッパーを使用し最も高いレベルのプロテクションを持ったソフトシェルが昨年(2008秋?)登場したVENTA SV JACKETだ。

 このソフトシェルジャケットには、新しい試みが取り込まれている。どうしてもこの手の素材を縫い合わせると、表面に縫い目ができてしまい段差ができてしまう。どんなにDWR加工をしても、ここから水分が入り込む。
 ところが、VENTA JACKETの縫製は、一本の糸で縫われているので表面に縫い目が見えず段差がない。さらに縫い目の裏には丁寧にフィニシングテープを施し、防水性と強度を高めている。
 完全防水を求めるのならば、ゴアテックスには敵わない。着心地と伸縮性を持ちながら、そこそこの防水性を求めるのならば、この手法に分がある。高価になるが・・・。

 さらに3種類のウインドストッパーを、体幹/腕/体側に使い分け、各部位に求められる保温性/耐摩擦性/透湿性などの機能を与えている。
 それから気になっていたフードの処理、一般的なスタンドカラーの外側にフードを取り付けたことで、襟元の収まり具合も良好、不満は完全に解消された。

P1184167.JPG縫い目はフィニシングテープで処理されている
 今後、VENTAシリーズは、ジャケットのカテゴリーを越えて、アークテリクスのコンセプトを表現するラインに育っていくのだろう。